エリアトラウトを楽しむコツは、軽くて操作しやすくドラグが滑らかなリールを選ぶことです。本記事では【初心者必見】【コスパ最強】エリアトラウトリールの選び方やおすすめ14機種、さらにリールを長持ちさせるメンテ方法までを、初心者にもわかりやすく解説します。
【初心者必見】【コスパ最強】エリアトラウトリールの選び方
自重170 g前後の軽量モデルを選ぶ
- 終日振っても疲れない
- キャスト精度が安定
- 女性ジュニアも安心
170 g前後のリールは1日中ロッドを振り続けても手首への負担が少なく、ブレが減るためピンポイントにルアーを届けやすくなります。軽量でも剛性が高いアルミまたはCI4+ボディが入門に最適です。
近年は金属ワンピースフレームや高強度樹脂が普及し、200 g未満でも十分な剛性を確保。ドラグ3 kg程度のエリア用なら強度面で不安はありません。
スプール径30 mm前後でエステル0.4号が120 m巻けるシャロースプール
30 mm級の小径スプールは初速が滑らかで軽量ルアーでもライン放出がスムーズ。エステル0.4号・120 mの浅溝なら下巻き調整が不要になり、ライントラブルを大幅に減らせます。
PE0.2~0.3号なら100 m程度巻けますが、ショックリーダーを多めに取りたい場合はやや深溝の替えスプールを用意すると便利です。
ギア比5.3〜5.8のノーマルギア
- 巻速一定で操作
- ルアー姿勢が安定
- バラシ激減する
ノーマルギアはハンドル1回転68〜78 cmほどの巻取り量で、水押しを感じ取りながらスプーンを一定レンジにキープできます。速巻きになりにくく、ファイト中もドラグが働きやすいのが利点です。
エリアの表層巻きや手返し重視ならハイギアも有効です。ただ慣れるまでは巻き過ぎやテンション抜けを起こしやすいので、まずはノーマルで感覚を掴みましょう。
最大ドラグ力3 kg+クリック音付きファインドラグ
クリック音付きファインドラグはクリック1ノッチで約0.05 kgずつ締められる設計が一般的。放流直後の活性が高い魚に合わせて瞬時にドラグを調整でき、ラインブレイクを防ぎます。
カーボンは放熱性と耐久性に優れますが、最大ドラグ3 kg程度ならフェルトでも実用十分。こまめにグリスアップすれば性能差は感じにくいです。
巻き心地を支える5~7個の防錆ベアリング搭載
5 BBはピニオン・メイン軸をしっかり支え、滑らかな巻き感を実現。+2 BBでハンドルノブやラインローラーも防錆化され、雨天や真冬もガリ感が出にくくなります。
管理釣り場主体なら必須ではありませんが、ソルトでも兼用する予定があれば防錆ベアリング仕様を選ぶとメンテが楽になります。
ハンドル長45 mm+I字(ストレート)ノブ
45 mmハンドルはノーマルギアとの相性が良く、一定速でゆったり巻くときに手首の動きが最小限。I字ノブは滑りにくく、親指と人差し指でつまんで細かいドラグ調整を行う際もブレません。
大径ノブはグリップ力が高い反面、軽量ルアーで細かいピッチを刻む操作にはやや不向き。最初はI字で感覚を掴み、パワーファイト用に替えノブを後付けするのも手です。
【初心者必見】【コスパ最強】おすすめのエリアトラウトリール11選
22 サハラ C2000S
実売7,000円前後でHAGANEギアとX‑SHIPを備える入門大定番。柔らかいドラグで0.3号エステルでも安心。
21 ナスキー C2000S
サハラにねじ込み式ハンドルとサイレントドライブを追加。1ランク上の静粛性が魅力。
20 レブロス LT2000S
LT化で190 gを実現したコスパ王。ATDドラグの滑り出しは上位機並み。
21 フリームス FC LT2000S
ZAION Vボディ採用で剛性アップ。モノコックより軽快で7,000円台後半。
21 アルテグラ C2000S
マイクロモジュールⅡ+ロングストロークスプールを搭載し、巻出しの滑らかさが頭ひとつ抜ける。
19 ストラディック C2000S
耐久コーティングX‑Protectで雨天OK。シャフトの芯ブレ感が少なく巻感度が高い。
16 イプリミ 2004
ダイワ設計の管釣り専用機。クリック付きドラグとI字ウッドノブが特徴。
21 カルディア FC LT2000S
エアドライブデザイン第1弾。ボディ・ローターをZAION化し、実測170 gを切る軽さ。
21 プレッソ LT2000SS-P
ドラグ初動0.2 kg以下。軽量ピュアリングスプーンを等速で流せる。
24 セルテート FC LT2000S‑H
マグシールドレス構造で海水耐久を高めつつメンテ性も良好。高剛性を求めるならこれ。
23 エアリティ LT2000S‑H
ZAION M&エアドライブで実測148 g。感度重視派の最終回答。
使用時の注意点
釣行後は真水で軽く流し、ハンドルを外して完全乾燥
- 流水30秒以内
- 逆さ干し厳守
- 日陰で自然乾燥
塩や微細な泥が残るとベアリングが一気に錆びます。ぬるま湯はグリスを溶かすためNG。水滴を拭ったらシャフトを下に向け、風通しの良い日陰で24時間乾燥させましょう。
家庭用ブロワーは水分を奥へ押し込む恐れあり。表面の水滴を拭き取ったら自然乾燥が安全です。急ぐ場合は低圧エアダスターを遠目に当てます。
ドラグは保管時に必ず緩める
締めたまま放置するとワッシャーが潰れて初動が悪化します。0.5回転ほど戻し、スプールが軽く左右に動く程度に緩めてから保管しましょう。半年に1度はワッシャーをグリスアップすると長持ちします。
クリック付きなら10クリック以上締め込んだ状態は要注意。緩めるときはカチカチ音がしなくなる位置で止めればOKです。
ライン表面を毎釣行チェックし、毛羽立ちは即カット
エステルやPEは1か所でも傷むと強度が半減します。帰宅時にフロロリーダー結束部から順に指で撫で、ザラつきを感じた場所から前後5 mほどカット。替えスプールを持参すれば現場で対応可能です。
ラインマーカーで30 mごとに色分けしておくと残量が一目瞭然。少なくなったら50 mを裏返して節約しましょう。
気温0 ℃付近ではグリス硬化に備え、巻き始めをゆっくり行う
低温でグリスが粘り、巻き出しが重くなることがあります。キャスト後の最初の3巻きはゆっくり回し、内部が温まってから通常速度に戻すとギアやウォームシャフトを傷めません。
‐10 ℃まで下がる地域なら低粘度グリスが効果的。ただし標準グリスでも0 ℃程度なら丁寧に慣らせば問題ありません。
まとめ
- 170 g以下で操作性抜群
- 浅溝30 mmスプール必須
- ノーマルギアで等速巻き
- ドラグ3 kg+クリック音
- 防錆5 BB以上を選定
- 45 mmハンドルで安定
- 釣行後は流水で洗浄
- ドラグ緩めて保管厳守
上記8ポイントを押さえれば、1万円以下のリールでも十分にエリアトラウトを楽しめます。あとは実釣を重ねて自分の巻き速度を体に覚え込ませましょう。


