結論からいうと、PE3号を200 m巻ける深溝スプールと7 kg以上のドラグを備えたベイトリールを選べば、堤防のタコ釣りはトラブルなく快適に楽しめます。本記事では初心者でも迷わない選定基準と、1万円台中心のコスパ最強モデルを厳選して紹介します。
【初心者必見】【コスパ最強】堤防に最適なタコ釣りベイトリールの選び方
PE3号×200 mを巻ける深溝スプール
- PE3号200m対応
- 深溝スプール形状
- 糸噛み防止構造
太めのPE3号を200 m巻ける深溝スプールは、根ズレでラインを切られやすいタコ釣りの生命線。ラインに余裕があるので、高所の堤防でも高切れを恐れず一気に回収できます。
根ズレやタコの重量で切れやすくなるため推奨しません。飛距離は稼げますが、堤防の足場を考えると安全度が下がります。
最大ドラグ力7〜9 kgのパワフルドラグ
タコは底で岩に吸盤を貼り付けるため、引き剥がすには7 kg以上のドラグが必須。同クラスのシーバス用リールと比べても強めの設定が望まれます。
PE3号なら10kg前後で切れ始めるため、7kg設定でも十分余裕があります。スプールを指で補助してドラグを微調整しましょう。
フルメタルフレーム+真鍮ギア
- 高剛性金属枠
- 真鍮大径ギア
- 巻上げトルク安定
タコの重量に耐えるにはフルメタルボディがベスト。真鍮ギアは耐摩耗性が高く、潮で噛み込みにくい点もメリットです。プラボディより寿命が長いので結果的にコスパ良好。
アルミは軽量、真鍮は重めですが耐久性とトルク伝達性能は真鍮が上。タコ釣りには真鍮が向きます。
ロングハンドル(90〜100 mm)&大型EVAノブ
90〜100 mmのロングハンドルは巻取りトルクを30%以上アップ。大型EVAノブは濡れた手でも滑らず、ファイト中の疲労を軽減します。
50〜60 mmだとパワー不足で巻き上げが重くなります。タコ専用なら90 mm以上が無難です。
外部ダイヤル式マグブレーキ
外部マグブレーキは風速やエギ重量に合わせて即座に調整可能。内部調整式より現場対応力が高く、初心者のバックラッシュを大幅に減らします。
はい。投げ始めは強め、慣れたら数クリック弱めて飛距離を伸ばすのが基本です。
防錆シールドベアリング5〜7個搭載
タコ釣りは底ズル引きで塩分や砂をかみやすく、シールドBBが5個以上あると巻きの滑らかさが長持ち。メンテナンス頻度も減るため結果的に時短につながります。
耐久性はシールド有無の方が重要。7個以上は体感差が少ないので5〜7個で十分です。
【初心者必見】【コスパ最強】おすすめのタコ釣りベイトリール12選
| 商品名 | 糸巻量の目安 (PE3号) |
ハンドル長 | ブレーキ/カウンター | 要点(特長) |
|---|---|---|---|---|
| テイルウォーク エラン オクトパス ワイド VTN 64BL | 約230m | 長尺(パワー) | 外部マグ | タコ専用ワイドスプール。根周りから一気に剥がせる定番。 |
| ダイワ フネ XT 150P | 約200m | 90mm | 外部マグ | 1万円台前半。船・堤防兼用の良コスパ機。 |
| シマノ 20 ゲンプウ XT 150 | 約200m | ロング | 遠心 | 巻きの滑らかさ◎。軽めエギでも立ち上がり良好。 |
| シマノ 20 ゲンプウ 200PG | 約200m | ロング | 遠心 | 深溝スプール&パワーギア。張り付きタコに強い。 |
| ダイワ ダイナスター 250 | 約200m | — | マグ | 実売1万円前後の良質ベース機。予備にも最適。 |
| ダイワ LIGHT SW X IC SS R | 約150〜200m | — | マグ+ICカウンター | 水深把握で根回避◎。棚直撃で効率UP。 |
| テイルウォーク BASAL ワイド VT61L | 約200m | パワー | 外部マグ | フルメタル枠&EVAビッグノブで剛性・握り◎。 |
| プロックス バルトム BC オクトパス R200 | 約200m | 90mm | 外部マグ | 防錆BB6個。1万円前後で“必要十分”を網羅。 |
| プロマリン タコ専 DX TSD4000 | — | パワー | 外部マグ | 大型クラッチで片手操作快適。糸付き入門。 |
| アブガルシア オーシャンフィールド 5000 | (スピニング) | — | — | カーボンハイブリッドドラグ。堤防タコの代替案に。 |
| シマノ 22 エンゲツ BB 100PG | 約200m | 90mm級 | 遠心 | パワーギアで粘り巻き。タイラバ流用派にも。 |
| ダイワ 21 PR100 | 約150m | ショート | マグ | 実売5千円台〜。まずはお試しの超入門枠。 |
テイルウォーク エラン オクトパス ワイド VTN 64BL
PE3号230 m対応・ドラグ9 kg。タコ専門モデル。
ダイワ フネ XT 150P
7 kgドラグと90 mmハンドル採用。船&堤防兼用。
シマノ 20 ゲンプウ XT 150
マイクロモジュールギアで巻き感滑らか。
シマノ 20 ゲンプウ 200PG
深溝スプールでPE3号200 mジャスト。
ダイワ ダイナスター 250
実売1万円以下。最大ドラグ7 kgでコスパ抜群。
ダイワ LIGHT SW X IC SS R
カウンター付きでタコの棚を見失わない。
テイルウォーク BASAL ワイド VT61L
フルメタルフレーム&EVAビッグノブ。
プロックス バルトム BC オクトパス R200
防錆BB6個搭載・船堤防両対応。
プロマリン タコ専 DX TSD4000
大型クラッチでワンハンド操作が楽。
アブガルシア オーシャンフィールド 5000
真鍮ギア&カーボンハイブリッドドラグ。
シマノ 22 エンゲツ BB 100PG
低速巻きでタコを確実に剥がすPG設定。
ダイワ 21 PR100
税込7千円台でPE3号150 m。超入門向け。
使用時の注意点
釣行後は真水で軽く洗浄し、レベルワインダー周辺へ注油
- 真水洗浄習慣
- 砂塩速除去
- 注油は軸部
釣行後にスプールとレベルワインダーを真水シャワーで洗い、乾いたら1滴のオイルを注油。塩抜きと潤滑を同時に行えばギア鳴り防止と寿命延長につながります。
温水はグリスを流してしまう恐れがあるためNGです。常温の真水で十分塩抜きできます。
保管前にドラグとハンドルノブを1クリック緩める
ドラグを締めたまま保管すると座金がヘタり、初期設定より1〜2 kg弱くなる恐れがあります。ノブも同様に負荷を抜いておけば回転が滑らかに保てます。
ゼロにすると座金ズレが起きる場合があるため、クリック音1段階だけ戻すのが最適です。
着底後はラインを張り過ぎず“張らず緩めず”で誘う
エギが着底したらテンションゼロではアタリ感度が落ち、張り過ぎるとエギが動き過ぎて警戒されます。ラインが弛まずピンと張らない状態を意識しましょう。
グッと重みが増した瞬間にロッドを水平に保ち、ゆっくり巻き合わせするのがバラシを減らすコツです。
ライン表面の擦れとスプール端の段巻きを毎釣行チェック
PEラインは表面の毛羽立ちが進むと強度が30%低下。段巻き放置はバックラ原因になるため、釣行後にスプールを半分ほど抜き取って均一に巻き直しましょう。
指で軽く挟んでスライドし、ザラつきや色抜けが目立てば交換目安です。
まとめ
- PE3号×200 mの深溝スプールが基準
- ドラグ力7 kg以上で吸盤を剥がす
- フルメタル+真鍮ギアは長寿命
- ロングハンドルで巻上げ楽々
- 外部マグで即バックラ調整
- 防錆BB5個以上で滑らか持続
- 釣行後は真水洗浄と注油必須
- 保管時はドラグとノブを緩める
以上を押さえれば、1万円台でも堤防の大型マダコを安心して狙えるタックルが完成します。まずは1台導入し、実釣で自分に合ったセッティングを見つけましょう。


