ティップランを始めるなら信頼性抜群のシマノ製ロッドが安心です。本記事では長さ・適合ウェイト・ブランク技術・ガイド素材・重量の5軸で選び方を整理し、初心者にも頼れる最新8モデルを一挙に紹介します。
【初心者必見】【シマノ】ティップランロッドの選び方
全長 6 ft 9 in〜7 ft 3 in を基準にする
●船べり操作が快適
●長時間でも楽に振る
●感度と曲がり両立
ティップランは船上でロッドを上下させ続ける釣法です。2.06 m前後(6 ft 9 in)〜2.21 m(7 ft 3 in)なら、取り回しとリーチのバランスが良く、疲労も最小限に抑えられます。
ガイドレールが低い船なら可能ですが、扱いやすさ優先なら6 ft 9 inクラスを推奨。7 ft超を使う場合はグリップエンドを脇で支え、手首への負担を減らしましょう。
適合エギ+シンカー総重量 25–60 g 表記を確認
表示範囲はブランク強度と曲がりバランスの指標です。潮流が速いと重くしたくなりますが、60 g表記なら実用70 gが限界。超過するとティップが早くへたります。
ウェイトを5 g刻みで上げ、60 gを超えそうならラインをPE0.5→0.6号へ。ロッド交換は最終手段です。
“ハイパワー X” または “スパイラル X” 採用ブランク
●ネジレ強度が高い
●軽量でも強靭
●胴全体で粘る
シマノ独自スパイラル Xは内外層に斜めカーボンテープを巻き、高いねじれ剛性を実現。ハイパワー Xは外層補強版で、押し返しが力強く、大イカを掛けてもロッドパワーが逃げません。
大イカを掛けたときの「胴が戻る速さ」が段違い。感度が鈍い初心者ほど恩恵を感じやすいですよ。
極細カーボンソリッドティップ搭載モデルを選ぶ
ソリッドティップは0.8–1 mm径のカーボンで、わずかな荷重変化を映し出します。初心者が抱きつきの「モゾッ」を感じ取りやすく、早合わせを習得する近道になります。
芯までカーボンのソリッド構造なので、中空より折れにくい面も。無理な縦切りを避ければ耐久性は十分です。
フルチタンフレーム SiC‑S/トルザイト K ガイド
フルチタン枠はステンレスの約40 %軽量。トップ周りの重量が削れ持ち重りが激減。SiC‑Sやトルザイトはリング薄肉化で放熱と感度が向上し、糸鳴りも小さくなります。
低摩擦なので30 m以上沈めた後の高速回収でもラインコーティングが長持ちします。
100 g前後の自重+EVAセパレートグリップ
自重は90–110 gが理想。シマノ「セフィア SS S66ML‑S」は85 gで、軽すぎて胴ブレせずリズム良く誘えます。EVAセパレートは濡れ手でも滑りにくく、バットエンド交換も簡単。
軽量化で手元への振動伝達が早く、むしろ小さな当たりが際立ちます。
【初心者必見】【シマノ】ティップランロッド8選
| ロッド(購入リンク) | 長さ/自重 | 適合総ウエイト | ブランク/ガイド | 要点(初心者メリット) |
|---|---|---|---|---|
| セフィア BB ティップエギング R-S66ML-S | 6’6″ / 約95g | 25–60g | スパイラルX / K(SiC-S) | 1万円台でねじれに強く入門最適。 |
| セフィア SS ティップエギング S66ML-S | 6’6″ / 約85g | 25–60g | スパイラルX / K(SiC-S) | 軽量高感度。潮変化の「モゾ」を拾う。 |
| クロスミッション BB S66ML-S | 6’6″ / 約102g | 30–70g | ハイパワーX / K(SiC-S) | 汎用設計で遠征も安心。荷物を減らせる。 |
| セフィア XR ティップエギング S511M-S | 5’11” / — | 30–70g | ハイパワーX / チタンK | ショートで取り回し最強。レスポンス速。 |
| クロスミッション XR S66ML | 6’6″ / — | 30–70g | スパイラルX / K(SiC-S) | モノコックグリップで手感度UP。 |
| セフィア EX ティップエギング S72ML-S | 7’2″ / — | 25–60g | スパイラルX / Xガイド(トルザイト) | ロングドリフトでライン抜け◎。 |
| セフィア LIMITED S610ML-S | 6’10” / 約83g | 25–60g | スパイラルXコア / Xガイド | 最上位の復元力。軽さ別次元。 |
| セフィア EX レッドデビル B605MH-S | 6’5″ / — | 40–100g | ハイパワーX / K(SiC) | 深場・大型狙いのベイト特化。 |
シマノ セフィア BB ティップエギング(R‑S66ML‑S)
1万円台前半でスパイラル X採用。自重95 g・適合25–60 gで入門者に最適です。
シマノ セフィア SS ティップエギング(S66ML‑S)
パーフェクションシートXTで85 gの軽量化。潮流変化を掴みやすい高感度モデル。
シマノ クロスミッション BB(S66ML‑S)
タチウオ・タイラバ流用も視野に入れた汎用設計。錘負荷30–70 gで遠征時の荷物を減らせます。
シマノ セフィア XR ティップエギング(S511M‑S)
5’11”のショートレングスで取り回し抜群。ハイパワー X+チタンKガイドでレスポンス最速。
シマノ クロスミッション XR(S66ML)
カーボンモノコックグリップ採用。張りと手感度が両立し、タイラバ兼用にも◎。
シマノ セフィア エクスチューン ティップエギング(S72ML‑S)
7’2”のロングドリフト向き。トルザイトリング+Xガイドでライン抜けが滑らかです。
シマノ セフィア リミテッド ティップエギング(S610ML‑S)
シマノ最上位。スパイラル X コア+ナノピッチで復元が鋭く、自重83 g。
シマノ セフィア エクスチューン ティップエギング レッドデビル(B605MH‑S)
ベイト仕様でデッドスロー巻きが得意。錘負荷40–100 g対応で深場の親イカ狙いに最適です。
使用時の注意点
シンカー総重量はロッド表記の 80 % を上限にする
●オーバーロード防止
●ブランク寿命延命
●感度低下を防ぐ
60 g表記なら実運用48 gまでが安全域。潮流が速い日はライン角度を立て、ウェイトではなく姿勢で沈下速度を稼ぎましょう。
常に張り詰め曲がるため、マイクロクラックが進行しやすく折損確率が上がります。
ジャーク角度は水平±40°以内を厳守
水平基準で上40°/下40°を超えるとティップに折れ方向の力が集中。角度ガイドを守ればラインテンションも安定し、ブレなくイカを誘えます。
ロッドエンドを腹に当て肩を支点に肘を45°開くと+40°。この範囲内に収めましょう。
釣行後は淡水シャワー → ティップ重点洗浄 → 陰干し完全乾燥
ガイド内側とソリッド継ぎ目は塩が溜まりやすいので流水で洗い、陰干し24 hで完全乾燥させましょう。
40 ℃超は接着剤を劣化させるので常温淡水がベストです。
継ぎ目は砂粒ゼロを確認し、保管時はジョイントを軽く緩める
砂が残ったまま強く差し込むと固着原因に。保管時は5 mm抜いて緩め、加湿庫や車内高温を避けてください。
濡れタオルで滑り止めし、押し引きではなくねじり抜きで少しずつ回すのが安全です。
まとめ
- 長さは6’9”〜7’3”
- 25–60 g対応を選択
- スパイラル X搭載が◎
- ソリッドティップ必須
- チタンSiC‑Sガイド
- 自重100 g前後
- ウェイト80 %運用
- 洗浄&陰干し徹底
上記8項目を守れば初心者でも道具トラブルなくシーズンを走り切れます。あとは実釣でフッキングのタイミングを体で覚え、アオリイカの微妙な荷重変化を楽しんでください。


