タチウオジギングは手持ちのタイラバロッドで代用したい。乗せ調子の柔らかいのでも使える?
タチウオジギングのジグは80〜150gが中心で、手持ちのタイラバロッドで行けるかは、公表ジグ重量が150gまであるかだけです。柔らかい乗せ調子でも大丈夫です。
大きくしゃくらずフォールで食わせる釣りなので、穂先が入る竿のほうがアタリを拾いやすいくらいです。気をつけるのは表記のほうで、同じMHでも入門機の紅牙X 69MHB-Sは40〜150gなのに、上の紅牙MXは40〜120gまでです。
クロスミッションBBも鯛ラバMAX150gとジグMAX120gで書き分けてあって、鯛ラバの数字で見るとジグで30g届きません。MHの字ではなくジグのグラム数で、150gまであれば今の竿でそのまま行けます。
▶ 先に、タチウオジギングがどんな釣りかを
吉岡進さんがタチウオジギングの基本を最初から説明している回です。この記事で見ていく「大きくしゃくらない釣り」というところが動きでわかります。
タイラバロッドでタチウオジギングができるのは、大きくしゃくらない釣りだから
- ジグは80〜150gが中心
- MH表記でも150gと200gと120g
- 見るのは記号でなくグラム
できるかどうかは、竿に書いてある数字で決まります。
柔らかいかどうかより先に、そこを見てください。
タチウオジギングはフォールで食わせる。だから乗せ調子が効きます
タチウオジギングは、激しくしゃくってジグを飛ばす釣りではありません。
ゆるいワンピッチや、ただ巻きに近い動かし方が中心になります。
そして食ってくるのはフォール中です。
落ちているあいだに触ってくるので、穂先が入ってくれる竿のほうが出方が見えます。
タイラバロッドは、まさにその方向に作られています。
マダイが食い込むまで曲がって待つための穂先なので、フォールの触りとは相性がいい、という話でした。
大きくしゃくる釣りだったら、この代用は成り立ちません。
成り立つ理由が、そのまま「しゃくらない釣りだから」です。
MHなら公表ジグ重量は150g。ML表記だと100gで止まります
タチウオジギングで使うジグは80〜150gが中心です。
水深でいうと30〜70mあたりを狙う時の重さになります。
手持ちのタイラバロッドの公表値と、この150gを突き合わせます。
ダイワの紅牙X 69MHB-Sは、ジグ重量40〜150g。
ちょうど上限まで入ります。
同じ紅牙Xでも69HB-Sは45〜200g。
シマノのエンゲツBB B69ML-Sだと30〜100gで、100gから先は範囲外です。
ここで気づくのが表記のばらつきです。
同じMH表記でも、150gの竿と200gの竿と120gの竿があります。
記号では決められないので、グラム数で並べ直したのが次の表です。
| タイラバロッド | パワー表記 | メーカー公表の適合 | タチウオのジグ80〜150g |
|---|---|---|---|
| ダイワ 紅牙X 69MHB-S | MH | ジグ重量40〜150g | 入る |
| ダイワ 紅牙X 69HB-S | H | ジグ重量45〜200g | 入る |
| シマノ エンゲツBB B69MH-S/2 | MH | 適合ルアー45〜200g | 入る |
| シマノ エンゲツBB B69ML-S | ML | 適合ルアー30〜100g | 100gまで |
| シマノ クロスミッションBB B66M-S | M | 鯛ラバMAX150g/ジグMAX120g | ジグは120gまで |
| ダイワ 紅牙MX N69MHB TG・W | MH | ルアー重量40〜120g | 120gまで |
極端に柔らかい乗せ調子は、どこで困る?
数字が足りていても、柔らかすぎると別のところで困ります。
困るのはしゃくった時ではなく、掛けたあとです。
穂先が入りすぎると、ジャークの力がジグまで届きません。
アタリが出ても竿が曲がるだけで、フッキングの力が逃げます。
目安として、Lクラスや、タイラバ専用でも上限100g前後の番手は外すのが無難です。
M〜MHで、公表ジグ重量が150gまで書いてあるものを選べば外しません。
逆に言えば、ここさえ合っていれば「柔らかい乗せ調子」はマイナスになりません。
フォールで食わせる釣りでは、むしろ効く側の性格です。
ジグ重量はロッドに書いてある。折れるきっかけは重さより穂先の糸絡み
- 落とす前に穂先を見る
- ドラグはタイラバより一段締める
- SLJロッドは性格が逆
数字が合っていれば、重さで折れることはあまりありません。
折れる時のきっかけは、たいてい別のところにあります。
落とす前に穂先をひと目みるだけで、糸絡みは防げます
いちばん多いのが、穂先にラインが巻き付いたまま落とすパターンです。
100gのジグが落ちる力が、絡んだ一点に集まります。
タイラバロッドの穂先は細いソリッドが多いので、ここが弱点になります。
重さの上限を守っていても、糸絡みだけは別の話です。
やることは、落とす前に穂先を見るだけです。
船で流し替えるたびに一度見る、という癖にしておくと防げます。
📱 実際に使っている人の投稿(Xより)
タチウオジギングのロッドを紹介している方の投稿です。ジグウェイトMAX160gという表記に触れたあと、ソリッドロッドなので抜き上げのときに竿が折れるリスクが無い、と書いています。折れる場面が重さではなく取り込みの動作で語られています。
ドラグはタイラバのままでいい?
ここは一段締めてください。
タイラバは巻きで食わせる釣りなので、違和感を出さないようにドラグを緩めにするのが普通です。
タチウオジギングはジャークが入ります。
緩いままだと、しゃくった瞬間にドラグが滑って力が逃げます。
タイラバの設定から一段締めるところから試すのが早いです。
締めすぎると今度はタチウオの歯でラインが切れやすくなるので、そこから微調整になります。
SLJロッドに替えると、性格がちょうど逆になります
スーパーライトジギングのロッドは、ティップに張りがあります。
ジグを動かすための穂先なので、性格はタイラバロッドと逆です。
ジャークのキレは出ます。
そのかわり、フォール中の小さい触りは弾いて出にくくなります。
タチウオがフォールで食ってくる日はタイラバロッド、しゃくって反応する日はSLJロッド。
そういう分かれ方になります。
📱 実際に使っている人の投稿(Xより)
タチウオジギング用の竿を買った方の投稿です。ULとLで悩んで、触った感じでULにしたと書いています。専用ロッドを買う人でも、この硬さのところで止まります。
ちなみに、同じ悩みをスッテやエギで持つ人向けに、タイラバロッドでタチウオテンヤは使える?も書いています。
テンヤはジギングと必要な硬さが違うので、別の記事にしました。
| クロスミッションBB B66M-Sの適合表記 | 公表値 |
|---|---|
| 適合鯛ラバ | MAX 150g |
| 適合ジグウェイト | MAX 120g |
| 適合スッテ | MAX 30号 |
| 適合エギ | MAX 90g |
| 適合ライン | PE MAX 1.2号 |
もうひとつ、同じ1本でもルアーの種類ごとにMAXを書き分けている竿があります。
シマノのクロスミッションBB B66M-Sがそれで、鯛ラバはMAX150gなのにジグはMAX120gです。
鯛ラバの数字だけ見て買うと、ジグで30g届きません。
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手持ちの公表ジグ重量と、行く場所の水深を選ぶだけで決まります。
Q1. 手持ちのタイラバロッドの公表ジグ重量は?
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手持ちが120gまでだった人に向けて、公表値を並べます。
いちばん安いのが12,319円、高いのが31,148円でした。
| 商品 | 役割 | 全長/自重/適合 | 選ぶ場面 |
|---|---|---|---|
| ダイワ 紅牙X 69MHB-S | 150gまで背負う | 2.06m/104g/ジグ40〜150g | タチウオまで1本で回す |
| ダイワ 紅牙X 69HB-S | 200gまで背負う | 2.06m/109g/ジグ45〜200g | 深場で200gも使う |
| シマノ 21エンゲツBB B69MH-S/2 | シマノのMH | 2.06m/147g/ルアー45〜200g | 仕舞を短くしたい |
| シマノ 21エンゲツBB B69ML-S | 100gで止まる | 2.06m/132g/ルアー30〜100g | タイラバ中心で軽いジグだけ |
| シマノ 21クロスミッションBB B66M-S | 種類ごとに別表記 | 1.98m/113g/鯛ラバMAX150・ジグMAX120 | イカメタルにも回す |
| ダイワ 紅牙MX N69MHB TG・W | 軽いが上限は低い | 1.96m/92g/ルアー40〜120g | タイラバの感度を上げたい |
ダイワ 紅牙X 69MHB-S
タチウオジギングまで1本で回すならここです。公表ジグ重量40〜150gで、80〜150gのジグがそのまま入ります。全長2.06m・自重104g・PE0.5〜1.2号。実売12,705円で、タイラバロッドなのに「ジグ重量」で書かれているのがこの番手の性格を表しています。
ダイワ 紅牙X 69HB-S
100m前後で200gまで使うならこちらです。公表ジグ重量45〜200gと、6本でいちばん上まで背負えます。自重109g・PE0.6〜1.5号で、実売12,319円は6本のなかでいちばん安い値段でした。
シマノ 21エンゲツBB B69MH-S/2
シマノで揃えたい人はこれです。適合ルアーウェイト45〜200gで、上限は紅牙X 69HB-Sと同じ。仕舞寸法106.5cmの2ピースなので、電車やバイクで運ぶ日に効きます。自重147gは6本でいちばん重い公表値です。
ここまでの3本は、公表値がタチウオのジグ150gを超えている番手です。
ここから下の3本は上限が100〜120gで止まります。
- 上の3本は150g以上まで背負える
- 下の3本は100〜120gで止まる
- タチウオのジグは80〜150gが中心
シマノ 21エンゲツBB B69ML-S
タイラバ中心で、ジグは軽いものだけという人向けです。適合ルアーウェイト30〜100gで、100gから先は範囲外。自重132g・PE MAX1.0号。タチウオジギングの80〜150gのうち、下の帯だけを拾う形になります。
シマノ 21クロスミッションBB B66M-S
イカメタルやエギにも回すならこれです。鯛ラバがMAX150gでジグはMAX120g、スッテはMAX30号やエギMAX90gまで書き分けてあります。全長1.98m・自重113gで、1本をあちこちに使いたい人に向きます。
ダイワ 紅牙MX N69MHB TG・W
タイラバの感度を上げたい人向けです。自重92gは6本でいちばん軽く、全長1.96m。ただしルアー重量の公表は40〜120gで、実売31,148円といちばん高いのに上限は紅牙X 69MHB-Sより30g低くなります。
よくある質問
公表ジグ重量が150gまで書いてあればできます。タチウオジギングは30〜70m前後の水深で80〜150gのジグを使うことが多く、ここが基準になります。ダイワの紅牙X 69MHB-Sは公表ジグ重量40〜150gなので数字の上では入ります。逆にシマノのエンゲツBB B69ML-Sは適合ルアーウェイト30〜100gで、100gから先は範囲外です。
違います。MH表記でも公表値はバラバラで、ダイワの紅牙X 69MHB-Sが40〜150g、シマノのエンゲツBB B69MH-S/2が45〜200g、ダイワの紅牙MX N69MHB TG・Wが40〜120gです。記号ではなく、書いてあるグラム数のほうを見てください。
そうとは限りません。ダイワの紅牙MX N69MHB TG・Wは実売31,148円ですが、ルアー重量の公表は40〜120gです。実売12,705円の紅牙X 69MHB-Sは40〜150gで、上限は入門機のほうが30g高くなっています。上位機は自重92gと軽く感度に振ってあり、背負える重さとは別の話です。
重さより先に気をつけたいのは穂先の糸絡みです。ジグを落とす前にラインが穂先に巻き付いていると、そのまま落とした瞬間に穂先へ集中して力がかかります。Xでタチウオジギングのロッドを紹介している方も、ソリッドロッドなら抜き上げのときに折れるリスクが無い、という書き方をしています。落とす前にひと目みるだけで防げます。
少し締めたほうがいいです。タイラバは巻きで食わせる釣りなので、違和感を与えないようドラグを緩めにするのが一般的です。タチウオジギングはジャークが入るぶん、緩いままだとしゃくった瞬間にドラグが滑ってフッキングの力が逃げます。タイラバの設定から一段締めるところから試してください。
記事のまとめ
- 150gまで書いてあれば行ける
- MH表記は当てにならない
- 高い竿ほど上限が高いとは限らない
公表ジグ重量が150gまで書いてあれば、乗せ調子のタイラバロッドでもタチウオジギングは成り立ちます。
柔らかいこと自体は問題になりません。
フォールで食わせる釣りなので、むしろ効く側の性格でした。
気をつけるのは重さより穂先の糸絡みと、ドラグを一段締めることの2つです。
- 向いている人:公表ジグ重量が150gまであるM〜MHを持っていて、30〜70mの浅い場所に行く人(→買い足しは要りません)
- 向いていない人:上限が100〜120gの人、100m前後で200gを使う人(→上限の高い1本を足す)
買い足すならこの3本のどれかです
- 安く上限を上げるなら紅牙X 69HB-S(45〜200g)
- シマノで揃えるならエンゲツBB B69MH-S/2(45〜200g)
- イカメタルにも回すならクロスミッションBB B66M-S
- 手持ちの竿の公表ジグ重量を見る(150gまであるか)
- 次に落とす前の穂先を見る癖をつけて、ドラグを一段締める
- 届かなかったら Amazonで紅牙X 69MHB-Sを見る/200gまで使うなら Amazonで紅牙X 69HB-Sを見る
【参考にした情報】
①Amazon商品ページに掲載のダイワ公式スペック(紅牙X 69MHB-S=自重104g・全長2.06m・継数2・仕舞108cm・先径/元径0.8/8.9mm・ジグ重量40〜150g・PE0.5〜1.2号・カーボン83%/紅牙X 69HB-S=自重109g・先径/元径0.8/9.9mm・ジグ重量45〜200g・PE0.6〜1.5号・カーボン84%/紅牙MX N69MHB TG・W=自重92g・全長1.96m・仕舞119cm・ルアー重量40〜120g・PE0.8〜1.5号・先径/元径0.7/9.9mm)。2026年9月14日確認。
②Amazon商品ページに掲載のシマノ公式スペック(21エンゲツBB B69MH-S/2=全長2.06m・仕舞106.5cm・自重147g・先径1.3mm・適合ルアーウェイト45〜200g・適合ラインPE MAX1.5号・カーボン93.9%/21エンゲツBB B69ML-S=自重132g・適合ルアーウェイト30〜100g・PE MAX1.0号・カーボン90.1%/21クロスミッションBB B66M-S=全長1.98m・仕舞102.5cm・自重113g・先径0.9mm・適合鯛ラバMAX150g・適合ジグウェイトMAX120g・適合スッテMAX30号・適合エギMAX90g・適合ラインPE MAX1.2号・カーボン96.6%)。2026年9月14日確認。
③JACKALLSTATION「ゼロから分かる!タチウオジギングの基本【初心者超入門】/吉岡進・石川文菜」。
④Xの投稿(タチウオジギングのロッド紹介とソリッドロッドの折れにくさ/専用ロッド購入時にULとLで迷った話)。
⑤タチウオジギングのジグ重量(30〜70mで80〜150g前後)、ゆるいワンピッチとフォールで食わせる誘い方、タイラバは巻きで食わせるためドラグを緩めにするという考え方は、複数の解説記事で共通していた内容です。
適合ルアーウェイト・ジグ重量はメーカーの公表値で、実際に何gまで扱えるかを保証するものではありません。同じパワー表記でもメーカーごとに基準が違うので、必ずお使いの番手の表示を確かめてください。
価格はいずれも2026年9月14日時点のAmazon表示です。
本記事は実釣の長期検証ではなく、メーカー公表値と媒体の解説、購入者の投稿を突き合わせたものです。
※当サイトの個人的見解です。商品の評価は使用環境・個体差により異なります。価格・在庫はリンク先の最新表示を確かめてください。(更新:2026年9月)
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